赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−
もう気付いてると思うけど、この男子バスケ部にはファンクラブがあって、沢山の女子がそこに所属している。
バスケ部はスケジュールがハードだから、男バス目当ての子はバスケ部に入らずに皆そっちにいるの。
学校中で有名な王子5人。
男バスの中でも注目されてる人達。
その人気は絶大だ。
汗をリストバンドで拭いながら、あたしの元へと皆来た。
「あっちー。」
「キョロ介、珍しくゴール決めたじゃん。」
「・・・うるさい。」
皆にタオルとドリンクを渡しながら会話を聞く。
これ、あたしの楽しみ!
「ありがとう。」
受け取る時、爽やかなスマイルをくださったのは、やっぱり俊先輩。
嬉しさと悔しさが混じったファンの声が響き渡った。
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