赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−
はぁー。
超めんどい。
コピーされた文字でいっぱいの紙と、真っ白な紙を交互に見て溜め息をついた。
こんなんわかるかっつーの。
わかったら寝てねぇわっ!
なんて、心の中で文句を言う。
つまんないなーなんて、外を見てたら、反対側から声がした。
「ペン回しやめろや。」
いつもより低い声に言い返す。
「隣にいなきゃいーんじゃねぇの。」
「あ?
ここしか空いてなかったんだっつーの。
見りゃわかんだろ、ばー・・・。」
「今、バカって言おうとしたでしょ。」
「してねぇよ。」
「いや、してんだろ。」
そう喋りながら紙に書き込んでいく。
うん、ここはわかんないから、適当でいーや。
大急ぎで書き終えると、勢いよく立ち上がった。
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