赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−



「うぉっ・・・!?」

小声で驚いてる翔ちゃん。


ぶっ、カッコ悪っ。



「マネの仕事いっぱいあるの。
お先ー。」

そう言ってヒラヒラと手を振った。



ったく。

寝てたからって小テストの追試に混ぜるなよ!


今回はギリギリ合格点だったんだから!




まぁ、先生いないから適当に書いても怒られなくてすんだけど。


教科書なんかほとんど入ってないスカスカなエナメルバックを肩にかけて、
体育館へと走った。






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