赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−
洗濯物を持って元いた場所に向かう。
ふぅ~。
覚悟しろ、あたし。
さとちゃんが何を言っても、笑顔で乗りきれ!
・・・おっし!
歩きながら気合いを入れて、
うつむいていた顔を上げると。
「え・・・?」
なぜか、絵梨とさとちゃんが笑っていた。
なんで・・・?
絵梨が、笑ってる?
あたしの視線に気づいた絵梨がさとちゃんに何か言う。
え?・・・何?
すると、絵梨とさとちゃんがあたしに近づいてきた。
「嘘だって。」
まだニコニコしてる絵梨。
「・・・・・・・・・・・・は?」
意味がわかんない。
え?何が?
「さとちゃん、俊先輩と付き合ってないし、告ってもいないって。」
「・・・・・・・・・はい?」
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