赤い糸はだあれ？−あたしと五人の王子様−

女バスのパス練習が終わって、マネの仕事をしてたさとちゃんと交代。




タオルとドリンクの準備は終わってて、キレイに並んでた。




･･･さすが、さとちゃん。












得点板へ歩きながら、さっき最後だけ見てた男バスを思い出す。





なんで不安になったんだろ。



俊先輩が押されてたから？


でも、哲先輩は敵だったわけだし。





ちらっと、はじっこで練習してる姿が見えた。


･･･翔ちゃんが参加してないから？




うーん。それもあるとは思うけど。


なんか、ピンとこないんだよなー。






















･････････あ。







わかった。














「チームプレー･･･」





得点板の前で足が止まる。





何かが、繋がった気がした。


















「･･･お前もわかったか。」




得点板に立っていた前ちゃんが、
あたしじゃなくて、
まっすぐ男バスを見て言う。








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