赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−
・・・いーなぁ。楽しそうで。
男子ほど強くない女バスは、時々笑い声が聞こえて。
ついつい、そっちを見る。
「おーい!こっち点入ったぞー!」
ハッ。
やべ、ぜんっぜん見てなかった(笑)
慌てて得点を足す。
「春ちゃん、逆。」
「えっ!?」
逆!?
逆ってなに!!
何がなんだかよくわからん!
あたふたするあたしに、そっと近寄って直してくれたのは。
「今哲側が入れたから、こっちね。」
はああぁ〜、優しい!!
ニッコリ微笑む俊先輩。
こうやってさりげなーく直してくれんの、スマートでかっこいいわぁー。
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