Devil&Angel




いくら少し暖かくなった
といっても



まだ2月半ば。


しかも
雪の降る夜。






あんな格好をしていては
みんな変な奴だと思い、
誰しも彼女を見てしまうだろう。





だが、
俺の横を通って行った人も、
彼女のいる公園を横切った人も、




誰も
目に留めなかった。






目に留めるどころか、
まるで
彼女が実在しないかのように
通り過ぎていった。







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