あの日に戻りたい・・・。

飛行機に乗ったのはこれが３回目
一回目と二回目は高ちゃんと一緒に沖縄に
行ったときにのったんだ。
でも、海外に行くのはこれが最初。

「蘭、少しかかるから寝ときなさい」
「うん。お母さん」
「じゃあ俺も寝るか」

そういってお父さんは一番に寝てしまった。
その早さには二人とも驚いていた。

『イタリアか・・・・。』

そんなことを考えながら私も寝てしまった。

「・・ん、蘭！」
「あっお父さん」
「蘭。着いたぞ」
「え？本当」
「嘘言ってどうする」
「そうだね」

気が付けばもう私達はイタリアにいたんだ。
入国手続きをして、マンションに向かう。
私達の新居はイタリアの首都ローマにあった。
そのマンションには、家具や家電などが備え付けてあり
大家さんもとてもいい方だった。

「これからお世話になります」
「こちらこそよろしくね。分からないことはいつでも聞いてね」
「はい。ありがとうございます！」

次は私の学校へ挨拶にいった。
お父さんが必死になって探してくれた学校は
市内でも有名な学校だったが途中入学は基本受け付けて
いないらしい・・・。
だけど、お父さんが銀行員で優秀だったことと日本の
学校の理事長が紹介状を書いてくれたことで認められたらしい

「じゃあ、あなたのクラスは特進クラスね」
「はい」
「後、この学校は大学までつながっているから、大学受験は
基本ないんだけど・・・・。」
「結構です。日本でも幼稚園からそうでしたから」
「じゃあ大丈夫ね」
「はい。明日からよろしくお願いします」
「楽しみにしてるわね」
「はい」

今日一日はあっという間に終わった気がする。
日本は今何時かな・・・？
電話だと起こしちゃうから、メールにしよう。