to Home!!
私のこと、必死で探してくれたのが分かったから。
自意識過剰かもしれないけど、そう思いたいから、思う事にした。
恋愛感情が芽生えなくたって、何らかの形で大切にされてる。
「…」
祐也さんはじっと黙ったまま、泣きじゃくる私に肩を貸してくれていた。
─…
しばらくして泣き止んだ私は、金沢さんにお礼を言って、2人で家に帰った。
「ね、未裕…」
「…?」
玄関で急に名前を呼ばれ、振り替える。
「お前の家はここ。わかった?」
「…」
何でそんな事聞くの?
「返事は?」
「はぃ…」
「よし」
そういって彼は先に部屋に入っていった。
………今の何?
もしかして家出と勘違いされてる…!?
なんかそんな勘違いされたままなのは嫌だな…
私はこの家…好きだよ。
今のうちはつらいけど、きっとそのうち辛さも風化されていくだろうし…