to Home!!
あ…やっぱりそうだ…










窓の向こう側の空に向いた姿勢で椅子に座り、こっくりこっくりと頭が揺れている。




「…寝てます…?」


「ちょっ!?しーっ!!」



えっ?

今かなりノンにも聞こえるか聞こえないかで喋ったのに…





敏感になりすぎてるよ、ノンは。






私はそんな慌てるノンが面白くて、可愛くて。



笑いが止まらなかった。





─…



その後、鞄を取りに教室に向かっていた。


「はーっ!まさかノンがねぇ〜」


「私も何度もまさかと思って考えたんだけど、やっぱ先生に行き着いちゃうっていうか…」



あ、その気持ち死ぬほどわかるかも。

私も特に昨日からずっと自分の気持ち確かめてる。




祐也さんなんて、好きじゃなくて、憧れでしょ…って。



でもどんだけ考えても、最後はやっぱり祐也さんが好き、ってなっちゃうし。




「先生が気になるなんて、好きになったところで何も変化なんかないじゃない?生徒なんか眼中にないよね、きっと…」


「…」


直子さんが好きな祐也さんの中に私が入り込む隙なんかない。



どーしたもんかねぇ…。


「「はぁ…」」



気づけば2人同時にため息をついた。








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