to Home!!
「お前のダチ!!理科の上條(カミジョウ)好きなんじゃねーの!?」



「えっ」





上條先生はさっきまで覗き見していた理科の新任教師。


多分年齢は23か24だと思うんだけど。





てゆーかさ、なにあんた…


エスパーかよ…






「い、いや?私知らないし」


ノンの了承なしに話すべきじゃあないよね?




「はいはい。嘘はいいから」


むかつくー…



「…話ってこれ?なら私は用なしだから、帰らさして頂きたいんですけど…」


「無理。てか、本題これじゃねーし。お前のダチの話は興味本意で聞いてみただけだし」


「え、じゃあ何?」





そういうと、榊は椅子に改めて座り直した。


「……俺に…」


「俺に?」



何を勿体ぶってんの?

早く言って…気になる!!



「も、もし!もしもの話だからな!!」


「うん、わかった」



相手が真剣なものだから、茶化すのは止めて、真剣に聞く体制をした。





「俺に…す…、…好きな奴できたらどーする!?」



急にスローペースから早口になった榊。






どーするって…

そりゃもちろん

「応援するよ。当たり前に」


友達でしょ、とーぜんでしょ。




「…」



すると榊の目線が下にいった。



え?

なんでそんなに暗い顔になるんですか?


こんなこと聞くなんて…もしかして榊、好きな人いるの?






じゃあ!!


じゃあ榊も私と一緒で苦しんでる最中!?

だから私に助けをよんだのか!!







そう激しい思い込みをした私は、大きく息を吸い込み、こう言った。


「榊!そんな気を落とすのはまだ早いって!相手の人と上手くいってないだけじゃん!頑張れば振り向いてくれるかもよ?可能性あるよ!!!」






私にはないだろうけど…









「は?」
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