to Home!!
なんだろう…


フラれた現実を受け止めたら、急に強くなった気がする。


自分の気持ちを守る意味がなくなったら、後は攻めるだけなんだ




「え?」


今度は祐也さんが固まっている。



「やだ。私、ここに祐也さんといたい」



さっきまでの弱々しい自分からは想像できない強い口調だった。



まだ出ていく前に、どれだけ祐也さんの中に入れるのか試してみたい。



そう思った。


これはきっと、さっきまで話をしていたノンのお陰だろうか…。





「でも未裕…」


「ここにいたい!」


私は祐也さんの言葉を押しきった。



それを聞いた祐也さんは、ふぅ、と息を吐くと「分かった」と言った。



「祐也さん…」


「どした?」



パソコンを片付けている後ろ姿に話しかける。



「…ありがとう」



祐也さんからは返事は帰ってこなかったけど、笑ってるような気がした。







その後、何故かいつも通りの生活に戻れた私たち。



でも1つ変わったことがある。









あのフラれた日から2週間がたった。





「祐也さん!」

「うわっ、あつっ!!」


コーヒーを片手にテレビを見る祐也さんに声をかける。


祐也さんはビックリしてコーヒーが手にかかったみたい。




「見てみてー!これ!!」


私は今日学校の調理部に所属してるノンに付き添ってもらい、ムースケーキを作った。


それも出来栄えも完璧で、さっきからテンションが高いのだ。



それを食べてもらいたくて、家に帰ってきてから、祐也さんに見せた。



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