to Home!!
入り際、玄関のポストが目に入った。
「かわいいー…」
それは洋風な半円の水色のポストだった。
「お、それ俺が作ったんだよ。良いセンスもってるね、未裕。」
「えっ!?うそ!これ作ったの!!?」
「うん。俺、将華大学の建築科だから。」
…?
将華大学…?!
「うそっ!」
「?どしたの??」
「私っ…将華大付属高等学校なの。」
そう、私はこの高校から将華大学に入るためにここまでやってきた。
「ほんとに?うわ!んじゃ、学校近いな!」
「ほ、ほんとですね!!」
そしたら祐也さんは私の先輩か。
「じゃあ、未裕は1年?」
「あ、はい!」
「そっかー、俺も一回生なんだよなぁ。惜しかったなぁ、あと1年遅く生まれてたら一緒だったのに。」
おどけたように裕也さんは笑った。
「えぇっ!!?一回生!?」
「ん?何?!」
「もっと歳上かと思ってた…」