to Home!!
「それ、誉め言葉?」

あ、もしかして失礼だった?


「そ、そう受けとっといて下さいっ!」


どさくさに紛れてなんとか誤魔化した。

祐也さんはそんな私を見て、笑いながら玄関を開けてくれた。



なんだか祐也さんには何もかも見透かされてるみたい…



「どーぞ。」

「お邪魔しまーす。」


家の中に入ると、私の目に綺麗に整頓された部屋が映った。


「部屋きれいですね…。」


「えー、そんなことないよ。」


私が廊下を歩いてリビングに入ったところ


…あれ?




玄関から見えた部屋だけがすごく綺麗に整えられていたが、他の部屋はかなり散らかっていた。


…前言撤回。

「…散らかってますね。」

「うん。」


祐也さんと目が合って笑いあった。



てゆーか、この家、もしかして…



「あのー、この家って…」


「ルームシェアしてたんだよ。前までね。」


やっぱり!

やけに広いと思った。


「未裕はあの部屋使ってくれたらいいよ。」



祐也さんが指した部屋は私が1番最初に見た、綺麗な部屋だった。


…だからこの部屋だけ綺麗にしてあったのか。



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