to Home!!


未裕は今日も学校は休みみたいだ。


パジャマのまま食卓に座ってぼーっとしている。


ていうより、もう半分寝かけ。

うつらうつらと動く頭が見える。



「未裕、できたよ」


「ありがとう…ゆうやさん」

ん?

今日はいつもより声が柔らかい…気がする。



まだ頬も赤い。



……もしかして…


「未裕…」


スッと額に手を当てると、じわっと熱い体温が伝わってきた。

未裕もいつもなら声出して反応するのに、今は一瞬目をつむっただけだった。



「やっぱり…熱あるね」


昨日雨にうたれたからか?
とりあえず食べれそうなものだけ出して、寝かせとくか…。



「未裕、食べれるだけ食べたら寝ろ?な?」


「…うん」



柔らかいと感じた声はよく聞けば鼻声だ。


そして食べ終えた未裕をベッドに寝かせ、看病をすることにした。


「…ゆうやさん?」

「ん?」

「私のことは大丈夫だから…」

「うん。でも、どうせ俺も今日は予定ないしね」



にっこり笑って余裕の表情を作った。


内心は少し緊張とドキドキ感があったんだけど…。


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