to Home!!
「…ゆうやさん?…なに?」
まだ寝ぼけてるのか、目を擦りながら起き上がる未裕。
「薬買ってきたよ。飲める?」
ついつい口調が柔らかくなる俺。
結構、無意識に喋ってたりするんだよな…。
優しくしたくなる、…っていうのは、未裕を好きなしっかりとした証拠だ。
「あ、…ありがとう」
ヘラッと笑う未裕の目は潤んでいて、意識した途端にドキッとした。
やばい…
「じゃ、置いとくな」
「うん」
俺は平然を装って部屋を出た。
自分の部屋に戻ってから、深呼吸をする。
やばい、やばい
さっきのタイミングで部屋を出なかったら、俺きっと暴走してたかも…。
さっきから徐々に心臓が大きく動作する。
…やっぱ2人で暮らすのにも、限界があるな…。
そう痛感した夜だった。