to Home!!
─…
意識がはっきりしない中、誰かの手が私の頭を撫でている。
祐也さん…かな?
もう誰かなんて考えなくても解るほど、2人きりの生活が当たり前になった。
そして私は、声にならない声を出して目を開けた。
あ…やっぱり祐也さんだ…。
しっかりと祐也さんと目が合い、安心して思わず頬が緩む。
眠りから覚めた時、そばに誰かがいることはすごく幸せだ。
幸せに浸っていた私に向けて
祐也さんは呟いた。
「…みひろ………好き」
それはもう、風が一瞬だけ吹いたかのような言い方だった。
聞き間違いとしか思えないくらい。
一瞬だった。
突然すぎて、寝起きの私の頭は働かなくて。
ただ、祐也さんの瞳から目が逸らせなかった。
「…」
微動だにしない私に対し、祐也さんは耳まで真っ赤。
いつもの余裕がないのが一目でわかった。
その仕草を見て、私は声をだした。
「…今の………ほ、んと?」
信じられない
信じられない
祐也さんが
私を…?