to Home!!

ええい！

こうなったら大声で言ってやる！




｢ゆーうーやーさーん！！何で無視するんですか！｣

するとやっと祐也さんは振り返った。



｢敬語止めて。｣



｢へ？｣




｢ふっ…なんて間の抜けた声だしてんの。｣





え？……まさか…。



｢敬語だったから無視ってたの？｣


｢うん。もしかして不安になっちゃったりした？｣



はぁ？


何そんなニコニコで笑ってんの？

この人…。





｢なるわ！怒ってるのかと思ったんだから！｣


｢あはは、こめんごめん。敬語使われるのが苦手だからさぁ。｣





ホントにこの人は…



｢はぁ…。｣

こらえきれず、ため息が漏れた。



｢あー、今俺に呆れて、ため息ついたでしょ？｣





｢気のせーじゃない？｣


｢あ、言ったな！｣




｢きゃあっ、ちょ、と！！｣




わしゃわしゃと頭を撫で回され、
前が見えない



｢もう！｣


やっとの事で祐也さんの手を掴んだ。



そして見上げた祐也さんの笑顔は
私を癒したのだった。