to Home!!
「みひろー。そんな遠慮しなくていいって」



歩き疲れて、カフェで一休みをしている時だった。



そんなこと言われてもなぁ…

ただでさえ泊まるとこ進めてもらった上に、荷物まで取りに来てくれて…





「そりゃするって」


「いやいや、しなくていいって」




だ・か・ら!



「するって!」



「しなくていいって!」





「するんだってば!!」


「しなくていいんだって!!」




しーん…






ハッ!!


「「あ…」」


初めて2人の声がピッタリはもった。




店内の人の視線が私たちに集中する。






は、恥ずかしい!!




「祐也さん!外行こ?」



「はいよ」




私たちはそそくさと店内を後にした。








早歩きで歩いて、近くのベンチに座ると、急に笑が込み上げてきた。




「ぷっ…」



無理!

笑いが…!!




「あははははっ!!」



「あははっ」



私が笑うのにつられて、隣に座った祐也さんも吹き出した。



「バカやったねー、俺ら」


「ほんと、…あははっ」



何でかな…


笑疲れて、足も疲れてるけど、しんどくはないなぁ。



「ま、今日で見つからないなら、今度来ればいいよ」


「あ、うん」



その時までには、ちゃんとバイト探しとかなきゃな。

お母さん達からの資金じゃ足りない気がするし。

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