to Home!!
「お待たせー。」
私達の席にご飯を持ってきてくれた店員さんは、何故かため口。
接客って、こんな感じでいいの?
なんて疑問を抱きながら、少し頭を下げて礼をしておいた。
「ん?この可愛い子誰だ?祐也」
その店員さんは祐也さんに話しかけた。
「未裕ってゆーんだ。あ、コイツ、金沢雅樹(カナザワマサキ)ってゆーの。学部が一緒なんだよ」
祐也さんが私に説明する。
え?!
知り合いだったの?
どうりでため口な訳だ。
「こ、こんばんわ」
私は慌てて挨拶をする。
「こんばんわ。ウチに来てくれてありがとなー」
その人はにっこり微笑んで私を見た。
この言い方からして、きっとこの店の次期オーナーさんなんだろーなー…
「オーナーの息子は大変だねぇ」
横から祐也さんが茶々をいれる。
「それなりにな。じゃ、また忙しくなるから一旦厨房戻るけど、ゆっくりしてけよ。未裕ちゃんも」
「はい。ありがとうこざいます!」