to Home!!
気さくで優しそうな人だ。


金沢さんが厨房に戻っていったのを確かめた後、2人で待ちきれなかったかのように、パスタにガッついた。


「「いただきますっ」」


─────
─…





「ふぅ…お腹いっぱい」

「俺も…」





パスタは意外にボリュームがあった。


でも、すんごい美味しかったなぁ。


カルボナーラ最高!!




あまりの美味しさに幸せを感じている最中

後ろから手が延びてきて、私の目の前にデザートを置いた。






えっ?




「これは俺からの挨拶」


振り返った先には、金沢さんがいた。


「えっ!いいんですか?」


ティラミスだー!

美味しそう!!



「うん。食べて」


「ありがとうございますっ」

「雅樹ー、お前が作ったやつか?」



祐也さんがキラキラした目で金沢さんを見る。



「おう。お前の分もあるから」


そう言って、祐也さんの前にもティラミスが置かれた。



「さんきゅー。未裕、雅樹の作るもん、全部絶品だから!食ってみ?」



祐也さんに促されて、一くち、口に運ぶ。



それは口のなかで濃厚な味わいが広がる最高の味だった。



「お、おいしい〜!!!」



なにコレ!

5つ星!!



「ふっ…目がキラキラしてる」



祐也さんがそう言いながら、私に続いて食べる。



「そう言ってもらえるとうれしいわ!」


金沢さんは笑って言った。
< 31 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop