to Home!!
祐也さんの作るご飯はすごい美味しいんだよね。


これを毎日食べられるなんて、幸せだなぁ。







「なんか、幸せそうに食べるね」



わっ

顔に出てた?




「そ、そう?」



「うん。おいし?」


「そ、そりゃもう!めちゃくちゃ美味しい!!」



「ははっ、よかった」



たった数分の食事だったけど、こんな時間がずっと続けばいいのに…

と思ってしまった。





────




「ありがとう、祐也さん。行ってきます」


「ん。いってらっしゃい」




優しく微笑んで運転席から手を振ってくれる。



私が学校の中に入って見えなくなるまで、車は動かなかった。




ホントに優しいお兄ちゃんだ。



それにしても…


「広い学校だなぁ…」


絶対入学して3日か4日くらいは、気を付けないと迷子になるな。








《入学生の方々は体育館の方にお集まりください。》


スピーカーから放送が流れる。




体育館ってどっちだっけ…?


……。










ほらぁ!

迷子になったぁ〜!!




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