to Home!!
4章
コンコン…


「未裕ーっ…て、寝てる…」




帰ってきてすぐ、私はベッドに倒れ込んで寝てしまっていた。


夢の中で私は祐也さんが本当のお兄ちゃんの設定の夢を見た。



「…お兄ちゃん…」


「…未裕、兄さんいたっけ?」


「ん…」


まるで会話をしているかの様に、リズムよく出る寝言が静かな部屋に響く。



「…しょうがない、ご飯は一人で食べるか」




ぐきゅるるるるー…


寝ているはずの私のお腹が鳴った。









「…」



パタン。





私の部屋を出た祐也さんの笑い声が廊下に響き渡った。





──…




「未裕、俺大学行ってくるから朝ごはんちゃんとたべるんだぞ」


「ふぁー…い」



次の日。

朝早くから起こされ、眠たい返事が出る。




「ちょっとちょっと、未裕さん、大丈夫ですかー?」


わしゃわしゃと髪の毛を掻き乱される。


「…ん…」




あー…

それをされると、余計気持ちよくて眠気が増すんだけどなぁ。



ふわふわ…



「気づいたら昼間とかになるんじゃないよー。じゃあ、行ってきます」


いってらっしゃいの代わりに、私は笑った。




それを見た祐也さんもにっこり笑って出ていった。




ふぅ…

もう一回寝よーっと…







それから、ふらふらとベッドまで歩いた。


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