to Home!!
「や、だってさ…」


と 言いかけて祐也さんは話すのを止めた。



なんか、申し訳なさそうな顔してる…


「さっきの女の人…」


と、私が口にした時



「いやっ!未裕は気にしなくていいから!!」


キッパリ言われてしまった。

少しムッとした私は負けじと言い返す。



「え…でも、あの人は私に何か言ってたよね?」





確か…


─出てきなさいよ!私の…ユウヤ─


って。



私のユウヤって言おうとしてたんだよ?

きっとその後に続く言葉は…


嫌でも分かる。












「祐也さん、あの人…彼女?」






「……」









祐也さんはしばらく黙っていた。



何で黙るの?


「違うの?」






「……」






「…っ、どっちなん!?」



思わず大きい声になってしまった。



知るのが嫌だった。

彼女なんていないって言ってほしい。







じゃなきゃ私、ここにいれない!




胸がキリキリ痛んで耐えられなかった。

< 58 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop