to Home!!
5章
「未裕…」
「な、何?」
ぁあー!もう!!
いちいち意識しちゃって普通にできない!
「……」
私のいつもと違う返答に黙る祐也さん。
うわ…
バレた?
バレてないよね??
ハラハラしながら祐也さんの次の声を待った。
「明日…大丈夫?」
「へ?」
明日…?
「ほら、俺がいない日だから」
あ、そっか…土曜日か。
「それは大丈夫!」
「…"それは"?」
ハッ…
しまった…つい
祐也さんの怪しんだ目が余計にハラハラするし…
「やだなー、そんな深い意味ないってば」
少しふざけながら言うと、少ししてから祐也さんが笑ってくれた。
それから後はいつもどうり。
まぁ
若干上の空だったり、声が裏返ったりで変な所もあったけど…。
「祐也さん、おやすみー」
「ん、おやすみ」
寝る前の祐也さんの笑顔は私の一番の癒しかもしんない。
私は今日1日のドキドキに耐え抜いた安心感に浸りながら、静かにドアを閉めた。