to Home!!
後は廊下だけか。


掃除機を手にしながら廊下に出て電源を入れる瞬間、



ふと靴箱の上に目がいった。



そこにはガラスのオブジェの隣にA4サイズの封筒が置いてあった。





あれ…?


あの封筒って確か…




昨日祐也さんが書いてた書類だよね…


今日の集まりで使うんじゃないの?















……まさか…………






いやいや、そんなヘマを祐也さんがするわけないだろーし…


















…やっぱ気になるからメールでもしてみるか…。
そうして一応メールで忘れてないか連絡を入れることにした。



メールを送ったあとはまた掃除を再開した。


するとしばらくして携帯が勢いよく鳴った。





あ、祐也さんからの電話だ。








「はい、祐也さ《未裕っ!今家!?》




キーン…




うるさ…

祐也さん声がでかい!




《メールありがとう。それかなり大事なやつで、今日それがないと作業できないんだよ…》


「やっぱり…」


《だから今すぐ家に取りに行くから!待ってて……


……え?いや、でもそれは…》



向こうの祐也さんの声は途中で誰かに向けられた。


かすかに男の人の声で「お前がいなくなると話が進まないからダメだ!」って聞こえた気がする…。




なら、

「祐也さんが取りに来れないなら、私が行くよ?」


《えっ!?》



えっ、何、この反応。


< 96 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop