トイレの花子さん
花子さん
キンコーンカンコーン
この音と共に、小学生は勉強から解放される

「じゃあ、宿題ちゃんとしておくんだぞ。」

空は赤みが架かり、ゴマ粒のような黒いカラスが大勢群れをなして飛んでいた


「ひーろーしくん。」

そう一人の少女が坊主の少年に声をかける
少女は空よりもさらに赤いランドセルをヒロシの机の上に置く
ランドセルにはピンクの猫だか犬だかわからないプラスチック質のストラップがぶら下がっていた

教室には数人が残っており、アニメの話や、バライティー番組の話をしている


ヒロシは椅子に座って、机から「小学三年生」と表に大きく書かれた教科書を取り出し、黒いランドセルにそれをしまった
ランドセルの金具の部分に夕日があたる
そうすると金具は怪しく光輝いていた

「またするの?」

ヒロシは不満そうに聞いた

「うん。」

少女は「あたりまえでしょ。」と言わんばかりに頷いた



二人は『女子トイレ』に向かった

< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ヌハヌハ高校生探偵2
麻婆/著

総文字数/12,980

コメディ41ページ

表紙を見る
ヌハヌハ高校生探偵
麻婆/著

総文字数/17,804

コメディ52ページ

表紙を見る
ウッピウピ2
麻婆/著

総文字数/1,276

恋愛(その他)7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop