ツキハナ〜月の花束〜
そう。
つまり、性気を吸う、ということは、読んで字の如く、性交におよぶ、ということだ。
「絶対にっ!!嫌だ!」
リヒトとなんて、冗談じゃない!
「しかし、私しかいませんよ?辛いのではないですか?」
淡々というリヒトは無表情で。
「死ぬわけじゃないから、いらん!!」
すごく、嫌だった。
のに───
「!っん…」
ハァッと溜め息をついた後、急に肩を引っ張られた。そして、よろけた隙をつかれて、キス、された。
あわてて、逃げようとしたが、後ろからキツく抱き締められ、逃げれない。
右手で、顎も固定されているため、そのままキスを受け入れるしかない。
「──────っ!」
目をギュッとつむり、僅かに抵抗をみせていた。
けど、リヒトの唇から暖かい空気のようなものを感じたとき、抵抗は止めた。
―ああ、このキスは私に性気を渡すため…―
キスだけでも、僅かながら性気の交換はできるのだ。ほんの僅かに限るけれど。
胸が、ちくん、と痛む。
その痛みが、何からくるのか考えることは、やめた。
つまり、性気を吸う、ということは、読んで字の如く、性交におよぶ、ということだ。
「絶対にっ!!嫌だ!」
リヒトとなんて、冗談じゃない!
「しかし、私しかいませんよ?辛いのではないですか?」
淡々というリヒトは無表情で。
「死ぬわけじゃないから、いらん!!」
すごく、嫌だった。
のに───
「!っん…」
ハァッと溜め息をついた後、急に肩を引っ張られた。そして、よろけた隙をつかれて、キス、された。
あわてて、逃げようとしたが、後ろからキツく抱き締められ、逃げれない。
右手で、顎も固定されているため、そのままキスを受け入れるしかない。
「──────っ!」
目をギュッとつむり、僅かに抵抗をみせていた。
けど、リヒトの唇から暖かい空気のようなものを感じたとき、抵抗は止めた。
―ああ、このキスは私に性気を渡すため…―
キスだけでも、僅かながら性気の交換はできるのだ。ほんの僅かに限るけれど。
胸が、ちくん、と痛む。
その痛みが、何からくるのか考えることは、やめた。