LAST!KISS
「もういっそ、俺の女になっちまえよ」
その言葉に
命を懸けるほど
俺なりの精一杯の告白だった。
「…ごめん」
唇を離して俯く優。
「…ごめん、ごめんね」
何度も謝る。
「おぉ。別に冗談だしな♪」
明るく笑ってやると
優まで笑顔になってまたキスをせがむ。
優は分かってない。
彼氏の気持ちも
俺の気持ちにも
だけど言えない、
『もうやめろよ』
やめた方がいい。
やめなきゃ優が幸せになれない。