【長編】私とあなたは、恋をしない。
「私とデートの予定。
けど、変更だね。
これは、最優先だから。」


「あぁー。
よかった。
やっと、タイミングがあった。
このままの感じなのかって思ってきてたから。」


そう、両親'Sに話をしてから、1ヶ月は経っていた。


瑞希が、ふいにイラついてるのを感じながらも言えなかった。



だって、私と晋平が決めたことだから。


勝手に話せない。


「明日、瑞希と若菜ちゃんを家に呼ぼうね。
話が終わったら、デートに行ったり、2人きりになればいいもんね。」


「だな。
明日の昼頃でいいか?
てか、飯、オムライスな。」


本当にオムライスが好きなんだから。


「了解。
若菜ちゃんには、お昼食べるかどうかだけ確認してね。
私も瑞希に聞かなきゃ。」


私と晋平は、なんとなくだけどそわそわ。


普通の会話さえおかしく感じる。


こんな風に気にせず話せるだなんて。


前なら、あり得なかった。
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