【長編】私とあなたは、恋をしない。
「泉、ごめん。」


「珠李、来た。
よかった。
ちょうど、始まるみたいだよ。」


歓声も一気にヒートアップ。


私は、胸に左手を当てた。


それは、私の晋平への応援。


晋平も胸に左手を当てた。


それは、晋平から私へのお礼。


秘密の合図。


声に出せない応援。


それが、伝わるように。


瑞希が不思議そうに見てるなんて知らずに。


私は、晋平を応援した。


そして、次の日の噂の広まりにもビックリした。


それは、私だけじゃなく晋平もだった。
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