【長編】私とあなたは、恋をしない。
「おまえら、なにしてる。」


タイミングよく先生がきた。


しかも、教師には見えない男前の教師。


やることなすこと完璧で女生徒のみならず、男子生徒までもが憧れを抱いている。


なので、みんなは、先生の言うとおり自分の教室へ戻っていった。


けど、これで終わらないとわかってる。


どうしたものか....


私は、小さくため息をつくと考えた。


とにかく、彼女ってのは否定しなきゃ。


私は、心の中の彼女であって、リアルで彼女って存在にしてはならない。


それは、お互いの両親が傷つくから。


やっぱ、治まるのは、幼なじみかな?


けど、抱き合ってたってのがあるから、うまく誤魔化せるか。


晋平と口裏を合わせなければならない。


すっかり忘れてた。


だって、私の存在って重要視されてないから。


けど、晋平の存在は違うから。


致し方ないことか。


どうして、うまくいかないのかな?


それは、もうしょうがないことなんだよね。


私と晋平が、この世に産まれてから決まってたこと。


そうだと思う。
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