【長編】私とあなたは、恋をしない。
「晋平くん。
私、晋平くんが好きなの。」


堂々と告白?



自分に自信ありすぎじゃない?


「俺、君に興味ない。」


珠李以外なら、マネージャーだろうな。


「私じゃダメ?」



この子、なに?


ダメとかの問題じゃなくて、興味ないんだよ。


甘やかされて育ったんだな。


この程度の容姿で、自信持ちすぎ。


「あのさ。
好き嫌い以前に君に興味もてないから。」


「ヒドい。」


彼女は、泣きそうな顔で教室から走り去った。


「晋平は、罪な男だな。」

「そうか?」


「はっきりいいすぎ。
まあ、昨日の彼女がそばにいたら、真田なんて対象外だよな。」


佐助は、しっかり珠李見てたのかよ。


油断も隙もない。


まあ、俺を応援してくれてたからな。
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