【長編】私とあなたは、恋をしない。
私は、少し早めにお店に着いた。


私も知り合いだから、挨拶しとこうと思った。


「おじさん、お久しぶりです。」


「珠李ちゃん、久しぶり。
また、きれいになったんじゃないか?
晋平とは、どうよ。」


おじさんは、知らない。


当たり前、教えられない。


だから、私と晋平がつき合ってると思ってる。


「どうもこうもないですよ。
ただの幼なじみなんですから。」


私、笑えてるかな?


いつも怖い。


顔がヒキツってないか。


大人じゃない私には、ポーカーフェイスなんて無理。
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