【長編】私とあなたは、恋をしない。
「いや。
メールでもなんでもすれば、よかったんだ。」


「海」


私は、海に抱きついた。


「絵里。」


海は、私を抱きしめ返してくれた。


ずっとこうしていたいな。


けど.....


一応、合コン中なんだよね。


荷物もあっちの部屋にあるし。


どうしよう。


てか、悪いことしたな。


「絵里、どうかしたか?」


海は、変に悩んでる私が気になったみたい。


さっきまで距離がゼロって感じだったのに。


少し離れたのが寂しい。


「海と一緒にいたいけど、あっちに戻らなきゃいけないのが嫌かなって思って。」


「あぁー。
兄貴には、感謝だけど。
合コン、めちゃめちゃ楽しみにしてたからな〜。」


陸先輩、そんなに楽しみだったんだ。


「そうなの?
てか、彼女いなかったんだね。」


てっきりいると思ってた。
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