【長編】私とあなたは、恋をしない。
「俺からは、ここまでしか言えない。
気になるなら、瀬野に聞いてみなよ。
教えてくれるかはわからんけど.....
まあ、俺が教えてもらえたぐらいだから、絵里も大丈夫かな?」


やっぱ、個人的な事だもんね。


軽い感じで聞いてみようかな?


どうせ空気は、重くなるだろうけど。


気になるし。


「なんで、海は教えてもらえたの?」


そこも気になる。


「いつも明るい瀬野が暗かったから聞いてみただけ。」


なんか、ちょっと妬けるかも。


私、意外に独占欲あるのかも。


「そうなんだ。
あんまり、女の子と2人きりにならないでね。」


私は、海の肩に頭を預けながら言った。


普段なら、言わないこと。


「え、絵里?」


海は、余程ビックリしたのか私の肩をつかんで見つめてきた。
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