美女と美男の恋愛伝説

記憶

byアイ

あたしは、不思議な夢を見た。

誰かがあたしの名前を一生懸命呼んでいる。
でも、その人はあたしの知らない人。

「アイ。よかった~!」

あたしは目が覚めた。
いきなり、エリカに抱きつかれた。
まわりには、あたしの知り合いがたくさんいる。

「みんな。どうしたの?」
「アイ。アイは、事故ったんだよ。
 ヒロキとケンカしてヒロキの家から飛び出して
 それで、トラックにひかれて。」

ヒロキ・・・?
だれそれ。

「ヒロキって誰??」
「え??アイの彼氏でしょ?」
「ほら、ヒロキクン。」

「アイ?俺だよ。ヒロキ。」
「はじめまして。ヒロキクンって言うの?
 あたし彼氏なんていないよ。」

「アイ、もしかしてヒロキのこと忘れたの?」

あたしは、大事なことを忘れている気がする。
でもその、大事なこと。がわからない。
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