太陽



陽太は卒業式を残し、一人でアメリカへと発った


高3の春。



退院した陽太は高2のブランクを取り戻すかのように、毎日、毎晩、勉強漬けの日々を送った。




そしてアメリカの一流医学大へ合格したんだ。



「なんで何も言ってくれなかったの…?」




涙があふれは落ち続けた。



「美華ちゃん。」



「ふぇ?」



「これ。陽太から預かってたの。」




一通の手紙。



ゆっくりと開いた。



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