太陽

生きる




「美華ちゃん。」


病院の椅子に座る私のもとへ、巧くんと親友の弥生が来た。


「陽太は?」


「まだ…。」


「生き…。」


「やー!!!!」


生きてる…。


一番聞きたくなかった。


そう


生きてるんじゃない。


生きれてるんだ。


けどいつ死ぬか分からない。


私が見た時。


息をしているのがやっとの様子だった。




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