翡翠の瞳



「汝.我は扉を閉ざす者」


ヒュンと風が吹くような音がしたと思ったら、魔方陣は消えていた


少年は自分の左目を触り.消えていった魔方陣を哀しく見据えた

そして、掠れたコエで一言呟いた


「僕の時間は…あの日から止まっている」

少年は片目光る翡翠色の輝きを漂わせ

漆黒な部屋の奥へ消えて行った


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