あいらぶゆー
12階で止まった。
「…〜んな怒んなってぇ!あっ!」
男子がたくさんいた。
その中には同じクラスの
相沢くん、石渡くん。
そして美夢くんも居た。
エレベーターはかなり広く
定員は20人。その場に居た
全員が乗ってきた。
ヒソヒソ―――――
「杏!あの左に居る2人!
きりしまくんとくさかくん
て言って結城くんに負けず劣らず
人気らしいよぉー♪」
「ふーん」
でた!噂好きRAN様!
蘭の情報はとにかくスゴい!
誰と誰が人気だとか
誰と誰は付き合ってるが
男の方は浮気してるとか…
ちゃんとした内容は
覚えてないけど、
そんな事誰に聞いてるの!?
ってな感じでとてもスゴい。
しかもほとんどが確かな
情報らしい…。
若干怖いなRAN様は…。
チラッ――
美夢くんと目が合った。
「あ…み「鷹嶺さん、おはよー!」
あたしの声に相沢くんの
声がかぶった。
「お…おはよ…」
「相沢くんだぁー!
うちもおはよぉー♪」
「えーっと…ゴメン。
お名前は?」
「えー。楠木 蘭だよ!」
「あぁー、楠木さん!
よしっ!おっけ〜♪」
朝からテンション高いな…
「ちょっとゴメン。」
相沢くんを蘭に任せ
美夢くんの隣に行った。
「あの…昨日はゴメンね?
手、だいじょうぶ?」
美夢くんの手を持ち上げ
袖を捲った。
うわ…
青くなって少し腫れていて
昨日より痛々しかった。
「あぁ まあ…」
「昨日より酷くなってるね…
本当にごめん…」
「大丈夫だから。
杏… 気にすんな。」
ポンッ――
頭に手をのせ笑顔を見せてくれた
なんかあったかい。
落ち着くような感じがした。