恋する心は“あなた”限定

さっきから神社へ入って行く女の子たちが、空守君を見てる。


みんな頬がほんのり赤く染まってるよ…。


私が隣に居たら、不自然に思われるなぁ…絶対。


なるべく離れて歩こう…。それしかない…。


「それじゃあ、行きましょうか…。」


私は小さな声で言うと、先に神社へ入ろうと思い、石の階段を上りはじめる。



ガシッ…


急に腕を掴まれてしまい、振り返ると、空守君と目が合った。



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