恋する心は“あなた”限定

「か…彼氏じゃないの。えっと、同じクラスの子で…たまたま一緒にお祭りに来たっていうか……」


ちょっと苦しい理由付けだったかな…。


でも、彼氏だなんて言われちゃったら、空守君が迷惑しちゃうよね…。


本当の彼女さんにも失礼すぎる。


「そうなのか?なんだかお似合いな感じに見えるけどなぁ!」


お酒が既に入っているせいか、お父さん…いつもよりテンションが高くなってるよ…。


チラッと空守君を見ると、少し機嫌が悪そうだ。


ほら……
お父さんが彼氏だの何だのって言うから、空守君…怒っちゃったじゃん…。



< 111 / 420 >

この作品をシェア

pagetop