恋する心は“あなた”限定
「そ…空守君。甘いもの食べましたし、喉…渇きませんか?」
珍しく由優の方から話し掛けてくれて、少し驚いた。
気遣ってもらえるのは、素直に嬉しい。
確かに俺、少し水分…欲しいかも。
「そうだな…。ちょっと渇いた気がする…。」
俺が呟くと、由優は顔を上げて“じゃあ、私が飲み物を買って来ますね…!”と言って、露店の方に一人で行こうとするから…
俺は、由優の腕を掴んで行かせないように止めた。