恋する心は“あなた”限定
「…俺がいつもと違うって言うなら…、それは間違いなく由優のせいだな。」
わ…私のせい??
空守君は、私の少しだけ垂らしていたサイドの髪の毛を絡めとると、顔をゆっくりと近付けてきた。
いきなり何…!?
ドキン…なんてレベルじゃなく、ドッキンと思いっきり心臓が飛び跳ねる。
紡がれる音は、きっと空守君に丸聞こえだろうな…。
吐息がかかる距離まで近付けると、空守君はピタッと止まった。
「その表情…俺以外の奴には見せんな。」