恋する心は“あなた”限定

空守君、なんだか変わった…よね…。


夏休み前は、こんな風に急に抱き締めたりすることなんてなかったし…


そんなに強気な雰囲気だってなかった。


それに、まだ私のこと名前で呼んでる…。


あのお祭りの日だけだと思ってたのに…。


「お祭りの時といい、今といい……。由優って危なっかしいところがあるな。でも……その分、守りがいがあるけどさ…。」


私は火を吹きそうなくらい顔が熱くなった。


多分、朝比奈先生には聞こえてないと思う…。


だって…
耳元で私に聞こえるくらいの小さな声だったから。


し…しかも、ちょっと…
ほんのちょっとだったけど、耳たぶに空守君の唇が触れちゃったよ…!



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