恋する心は“あなた”限定

由優の後ろ姿が消えるまで見た後、俺はゆっくりと帰り道を歩いた。


まだ…遠いな。
由優との距離。


話し方は普通になってくれたけど、俺のことは“空守君”どまり。


おまけに、夏休みが明けてから、俺に対して気まずそうな顔をする時が増えた。

お祭りの日のことが原因だろうか…。


もしや、嫌われた?
呆れられた?


でも、あの時は…
俺だって、どうにも我慢出来なかったんだよ…。



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