恋する心は“あなた”限定
「あ。君…確か、この前の放課後に由優と一緒に保健室で勉強していたよね?」
そんな数日経った日の昼休み。
先に教室を出て行った由優を追いかけて保健室へと行こうとしていた俺は、廊下でバッタリと生徒会長に会った。
あまり会いたくなかったな…。
とりあえず、“そうです”と答え、会釈をして保健室に向かおうとすると…
「ちょっとだけ時間いいかな?」
そう呼び止められ、俺は生徒会長の後をついていくことになってしまった。