恋する心は“あなた”限定
「そっか。それならいいんだけど…。」
何がいいんだよ…?
あからさまに安心してんじゃねぇよ。
だんだんとイライラが募る。
「この前、保健室で会った時は、由優に彼氏が出来たのかと思ったけど、君からも“クラスメイト”っていう言葉を聞けたから良かったよ…。」
生徒会長は、フッと微笑むと俺の横を通り過ぎて、屋上の扉へと歩いていく。
いくら先輩とはいえ…
黙ってられねぇ…!
俺は、クルッと生徒会長の方に体を向けた。
「今はクラスメイトですけど、絶対に彼氏になりますから。俺は…先輩に負けないくらい由優を好きな自信ありますので。」