恋する心は“あなた”限定

「あれっ?由優は席変わらなかったの?席替えした意味なかったじゃん…。」


静乃が驚きながら、私の前の席に座った。


「もしかして、静乃の新しい席って、そこなの?」


「うん、そうみたい!由優と近くの席になれて嬉しいよ!」


そう言うと、ニコッと笑った。


静乃…、いつも私と話をする時に勝手に座っていた席だったけど、今度は自分の席になって良かったね…。

…なんて呑気に考えていると、静乃の顔が笑顔から再び驚きの顔になっていく。

??


そういえば……女の子たちの視線がやけにこの辺に注がれているような…



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